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もう一つの甲子園はじまる

2012/03/24 00:23

 

東京都代表は筑波大学附属駒場高、わが(原田の出身県)兵庫県代表は市立西宮高、福島県は県立福島高…。あれ、春の甲子園とちがうなぁ。そう、紹介した代表校は甲子園は甲子園でも、科学技術振興機構による「科学の甲子園」なのだ。第1回全国大会が3月24日に開幕し、全国48チーム(47都道府県代表と、特別枠1校)が青春をかけて戦う。ちなみに、会場となる「兵庫県立総合体育館」は、甲子園球場と2キロほどしか離れていない。

 

科学の甲子園では、各チーム、1、2年生6~8人で構成。24日に筆記と実験、25日にメーン競技となる難題にチャレンジし、総合得点で競う。

 

応援や観戦には「鳴り物などを使って大きな音を出さない。メガホンを使ったり、競技の妨げとなるような大声を出さないこと」などの注意事項があるため、応援団やチアガールが彩りを添える本物の甲子園とは趣が違う。一体どのような演出があるのだろうか。科学の甲子園の人気次第では、高校の部活動における理科系文化部(物理部、化学部、天文部など)の部員の大幅増にもつながる。24、25の両日はインターネット放送「ユーストリーム」で動画中継される。

 

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政府が3月中に西日本の津波を想定、その経済的衝撃は

2012/03/16 19:40

 

東日本大震災を受けて、内閣府の「南海トラフの巨大地震モデル検討会」が進めていた西日本側の巨大地震の想定。3月末に、東海・東南海・南海の3連動地震による津波の波高や浸水域、流速などのシミュレーション結果が公表される。

 

各自治体ではこれを受け、堤防の増設や土地利用制限などの政策を打ち出す。これにより、実際に津波が起きたときの衝撃を抑える。

 

一方、この津波想定の公表自体が生む衝撃もそろそろ覚悟しないといけない。政府が算定する前の昨年のうちに自治体が公表したある地域では、浸水域に入る住民が激怒したそうだ。「地価が下がったじゃないか」と。

 

津波によって沿岸部がどうなるかを想定することは防災上は絶対必要なことだが、その公表によって、泣く人、笑う人ができる。笑う人があるとすれば、地価が下がったところで土地を購入し、高くなってから転売するような人か。今回政府が想定しているのは、あくまで最大規模の津波。いつくるかも、どのような規模のものがくるかも予知できないのが今の地震学の現実だが、公表によってイメージが具体性を持ってしまう衝撃をどのように抑える(ソフトランディングさせる)かは非常に難しい。

 

 

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東大入試に「イトカワ」出題

2012/02/28 18:46

 

先週の土日に2012年度東大など国公立大の入試(2次、前期)が実施された。私も日曜日に東京・本郷の農学部側(弥生キャンパス)を通ったが、「理3受験会場」という看板が掲げられ、いつもと違う雰囲気が漂っていた。

 

さて、理系の大学入試問題といえども、時事問題が出ることが多い。特に、東日本大震災の関連問題が出るのではと、地学を中心に覗いたところ、東大でイトカワに関する設問があった。小惑星探査機「はやぶさ」が地球に帰還したのが2010年6月。その後も、持ち帰った岩石試料の分析が進められており、まさに時宜を得た問題だ。なお、東日本大震災は、思い出して試験中に感情が高ぶる受験生もいないとも限らないためか、今回は他大学でも直結する問題は見かけなかった。

 

イトカワ関連は、地学の第3問の問2(1)~(4)。月の「海」や地球の上部マントル、イトカワの表面から持ち帰った微粒子に含まれる鉱物「かんらん石」に関する知識が問われた。たとえば(4)は、地球の石とイトカワ微粒子で、マグネシウムと鉄の比率の違いがあるが、どのようにして生じたか。天体の形成過程などをもとに考察しろというものである。

 

みなさんも、東大受験生のつもりで考えてみてください。(そのため解答案は掲載しません)

 

なお、東大理系は理科は2科目を選ぶ必要があるが、生物系に進む理2、理3受験生はほとんど地学を選択しないし、理1でも、専攻を選ぶ際の選択肢が広い物理・化学が有利なので、地学受験者はかなりマイナーだと思われる。

 

解答案は、駿台や河合塾、代ゼミのサイトに掲載されています。

 

 

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「想定外」をなくすか、「想定外」を想定するか

2012/02/13 23:21

 

「想定外」という言葉は、確かライブドア堀江貴文氏が「計算済み」という意味で使っていた口癖「想定内」の反語として流行した。それが、東日本大震災を受けた日本人の気持ちを表すのにぴったりで、今やあの大津波の代名詞のようになってしまった。

 

さて、大震災から1年を迎えようとしているこの時期に、「想定外」の本質に取り組もうというムードが出てきている。これまで、原発事故も含めた津波被害の反省では、「想定外」をなくせという意見が多かったと思う。つまり、あらゆるリスクを想定しろというものである。しかし実際、それは難しい。また、あらゆるリスクを想定して対応することは、経済的には不合理になる。たとえば、「飛行機が落ちるのを心配して地上を走らせる」という感じだろうか。

 

新しいキーワードは「レジリエンス」。震災後によく聞くようになった。回復力や弾性という意味を持つが、「想定外」が起きたときにどうやって定常状態に戻るかという能力のことだ。ちょうど、情報・システム研究機構がシンポジウムを行うらしいが、米DARPA(国防高等研究計画局)が開発したインターネットに代表されるネットワークの世界は、こうした技術の最も先駆けだろう。シンポジウムでは生物に学ぶというような講演もあるが、生物の多様性もまた非常にレジリエントだ。

 

これまでの科学技術は効率化が最も重要な要素だったが、生物などはかなり無駄を許すシステムだ。レジリエンス工学というものがどのように、効率化と共存するのか。汎科学技術的なテーマである。

 

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金環日食の観察は鏡や専用グラスで

2012/01/28 15:06

 

5月21日に日本の大部分で観察できる金環日食は、昼が真っ暗になるほどではないが、それでも貴重な天体観察チャンスだ。太陽の手前に月が重なり、太陽がリング状に見えるはずだ。

 

観察では、望遠鏡などの高価な道具はいらない(専門家は使う)が、直接目で太陽を見ないことが大切だ。

 

国立天文台のHPでも紹介されている(前回の日食時の注意:  http://www.nao.ac.jp/phenomena/20090722/obs.html  )が、小さな鏡を使うのが手軽かもしれない。理科の授業でも習ったピンホールカメラは、暗箱に小さな穴をあけて倒立像を投射する方法だ。段ボール箱を使ってピンホールカメラを作るのも楽しいが、最も手軽なのが鏡だろう。鏡で少し遠くの壁に太陽の光を反射させると、太陽が逆さまに映る(逆さまなので、満ち欠けは左右逆に見える)。これも実は、ピンホールの原理を利用している。

 

どうしても肉眼で見たい人は、専用の日食グラスを買うのもいいだろう。望遠鏡メーカーをはじめとする各社から1000円前後で売られている。メーカーや品質保証マークなどを参考に、安全なものを選んでほしい。太陽観察用と書かれていないサングラスや下敷きなどを使って太陽を見ると目を痛める可能性が高い。

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コンピューター、現役ではないが男性棋士に初勝利

2012/01/14 17:33

 

東京将棋会館で14日、米長邦雄永世棋聖とコンピューターとの一番勝負が行われた。公開の真剣勝負では初の男性棋士の敗退となった。

 

勝ったのは、富士通研究所の伊藤英紀氏が開発した将棋システム「ボンクラーズ」。後手の米長氏が113手で投了した。

 

解説によると、米長氏は一時は優勢にもみられたようだ。しかし、米長氏によると、相手にうまい手があるのを見逃したのが敗因とのこと。

 

単に勝敗だけで語るべきではないだろう。2010年に女流王将が破れた後、コンピューターとの対戦を日本将棋連盟の会長である米長氏が自ら引き受けた。そういう物語こそが醍醐味だ。

 

来年は、日本将棋連盟会長の米長氏によると、5局を同時に行う。そのなかで、現役の男性棋士、船江恒平四段が挑戦することが決まっている。今後、どこまでコンピューターが勝ち進めるか。そして、いつトップを超えるのか。コンピューターも、棋士も、その勝負に挑む姿を楽しみたい。

 

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軌道投入に失敗したロシア火星探査機が落下へ

2012/01/13 18:58

 

打ち上げの情報より、落下の情報をよく掲載するようになりました。2011年11月に打ち上げられ、地球を周回する軌道からの離脱に失敗したロシアの火星探査機「フォボス・グルント」の破片落下が迫っています。

 

ロシア連邦宇宙庁(ROSCOSMOS)のサイトの目立つところにあるノーボスチ(ニュース)からリンクをたどると詳細がみられますが、15~16日の間に落下すると予測されているそうです。上空を通過する時間のグラフも掲載されています。ただし、ロシア語ですが。

http://www.federalspace.ru/

 

今後、日本の文部科学省のfacebookのウォールに、外務省が翻訳した情報が逐次掲載されるということです。

 

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ミドリムシは、まずくはなかった

2011/12/22 15:57

 

ミドリムシを食べた。ベタな表現ですが、アオムシではないですよ。

 

ムシと名がつくけれど単細胞生物で、昆虫やクモ、ムカデのように食べるには抵抗のある形をしているわけではない。プランクトンよりも小さく、簡単に言えば、ヨーグルト菌や納豆菌と変わらない。べん毛があって、動くのがムシの名の由来だろう。

 

このミドリムシはムシなのに光合成をする。ビタミンやアミノ酸も豊富。だから将来は、人類の食糧危機を救うかもしれない。そして東大発ベンチャーの「ユーグレナ(ミドリムシの学名)」という会社が大量培養にも成功して事業化している。

 

さて味はどんな?ということでまずはクッキーを会社の後輩にもらった。とくに変な味はない。次に東大本郷キャンパスの向かいにある山手ラーメン本郷・安庵まで食べに行った。

 

山手ラーメンとは東大・駒場キャンパスに接したところに1号店があり、最近の東大生では有名な九州系ラーメン屋だ。最近本郷にも進出している。本郷・安庵にミドリラーメンという名のメニューはあった。カウンター越しに、最初に緑色の液体をどんぶりに入れるのが見えた。

 

出てきたラーメンのスープは薄い緑色。どんな味か。私は結構、珍味好きなので、変な味を期待した。しかし、たぶんオリーブオイルがベースとなっており、スープスパゲティーという感じの味。残念ながらミドリムシの味をストレートに味わうことはできなかった。たぶん経営的には、それが正解だろう。そもそも、ここのラーメンは結構うまいのだ。個人的には「ゆき」がおすすめ。ともかく、食糧危機が来ても、ミドリムシは口に合うことが分かった。

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12月10日(土曜)の夜は皆既月食

2011/11/14 21:24

 

小さな子供でも、目の悪くなった高齢者でも、見上げればすぐに分かる天文ショー。皆既月食が、12月10日に全国で見られます。

 

土曜日の夜だし、時刻もまだ10日のうちなので、好条件。あとは空が曇らないことを祈るばかり。皆既月食は、月が地球の日陰に入る現象ですが、月はぼんやりと赤っぽい色で光ります。今回は、どんな色に光るでしょうか。

 

見える時刻は、東京だと「食の最大」が午後11時32分。国立天文台暦計算室が提供している以下のサイトで、見る場所ごとの皆既月食の始めと終わりなどが分かります。

http://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/eclipsex_l.cgi

 

 

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空母サイズの小惑星が月よりそばを通過

2011/11/07 21:15

 

最近、宇宙からの落下物が話題になっていますが、米航空宇宙局(NASA)によると、空母サイズの地球近傍小惑星が、11月の8日から9日にかけて地球のそばを通過します。このクラスの小惑星が月より近くを通過するのは1976年以来のことだそうです。

 

惑星「2005YU55」は直径が400メートルもあり、先日から話題になっている人工衛星の部品などと比べると桁違いの大きさ。CNNテレビによると、「2005YU55」が地球に落下したら、マグニチュード(M)7クラスの衝撃が発生し、落下地点から半径100キロの範囲で高さ20メートルの津波が発生するということです。

 

ですが、軌道計算によると地球への衝突はないそうなのでご安心を。最も近づくのは日本時間で9日午前8時28分、距離は月までの0.85倍だということです。

 

なおNASAは、9月には、赤外線天文衛星「WISE」によって、約1000個と予想される直径1キロを超える地球近傍小惑星のうち9割以上を発見し、軌道計算によって、今後数百年は地球に衝突する可能性がないと発表しています。そのうち、恐竜を絶滅させた直径10キロクラスの小惑星についてはすべて把握しているということです。

 

 

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